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「考えたこと」を文字にしようとこころみるブログです/宝塚の話が多めです/でも興味はひろく/観た映画の話もしたいです/パンドラの箱はもうあけてあった

<内心><宝塚>マイティを見逃しエリーちゃんを観る。

花組エリザベート新人公演映像!

 

見逃しました。

はい。

また夜見られそうなら見ます。

マイティ…うう。

 

 

 

代わりにマッサンを、見たよ。

マッサン、1920年代大正日本・外のものと中のものがぐるぐる混ざってあついあつい熱の時代に、それを体現したマッサンとエリーちゃんのカップルのお話と見せかけて、実は2010年代平成日本・過労増税非正規少子超高齢化の我々のこのジェネレーションに強烈なアジテーションを行っていると思う。あの世界の描かれ方には完全に我々一人一人に向けた啓蒙の意識がある。夜帰ってこないマッサンとか怒ってるエリーちゃんにそれでも朝ご飯作ってくれると思ってるマッサンとか完全にXXXXXね。そしてかつそれでもなお愛する人と手を取り合って生きていく、一回嫌なことがあってもすぐに相手のことをあきらめないでわかりあう努力をお互いにしましょうっていうのが毎週末決まって描かれるのも完全にXXXXXね。

アジテーションすること自体は全然悪くないとわたしは思います。作品を作るってことはそういうことだと思うわ。むしろ個人的には心象風景だけを映すといったお話よりも好きだし、仮にそういった「無作為」であっても必ず何らかのアジテーションが含まれてしまうわ。そういったサイレントなアジテーションのほうが時には暴力的だとも思うわ。
ただ、ちょっと前までは「一番わたしをバカにしているのはマッサン!」とエリーちゃんに言わせて(作中の直接的な表現としては、外国人のエリーちゃんを、という意味だったけどこれはXXXXXだわ)いたけど、今回は内助の功の話が出てきていたよ。そして内助の功の話エリーちゃんは男のひとからも女のひとからもされていぶかしげだったわ。今後この話がどう転がるのか実はまだまだわからないなと思いました。

形式的には国際結婚という、少なくとも日本人同士の結婚よりはにゅーうぇーぶな二人の有り様を見せて、実質的には「女は黙ってサッポロビール(を注ぐ)」と来るか、ロックソーダ割りあるいはワイン自分で選べばそれでいいとしたうえで、婚姻の良さを説いてくるか、もといアジってくださるのか、なかなかの見物だと思いました。そもそも日曜以外毎日15分・1回のお話を3回(BS7時半と地上波8時と確かお昼にも流れていますよね?)テレビで流すってアジテーションの手段として理想の形だわ。あっぱれ。