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「考えたこと」を文字にしようとこころみるブログです/宝塚の話が多めです/でも興味はひろく/観た映画の話もしたいです/パンドラの箱はもうあけてあった

<内心>秋ワードローブ考

背にささる 日差しそのまま いわし雲

 

服を買いにいきたい。できればデパートメント・ストアなどに。しばらくそういう「お洋服」を買っていない気がする。プチプラじゃなくてもいいから、デザインと発色と手触りの、イケてるやつを、一枚買って、大事に着たい。

でもお店にいって、服選んで、試着室で服脱いで、フェイスカバー被って、試着して、店員さんと話して、似合ってなければまた別の見て…ってするの面倒だ…って思ってしまう。

いや、もっと自分に正直に言えば、しばらく服を買ってなくて、イケてない服しかない状況で、イケてる服を買いに行くのが大変なのだ。イケてる服でイケてる自分を演出したいけど、イケてない服しかないイケてないわたしに、イケてる服への道はもはや断絶されているといってもいい。というのも、確かにデパートメント・ストアにはイケてる服が(多分)たくさんあるんだけど、そして「お気に入りの一枚」を手に入れるための予算がなんとかあれば、もちろんどのメゾンに入るのも自由にできるはずだけど、すでにイケてる店員さんとまだイケてない状態で相対してまだ買うかどうかわからないイケてるお洋服を手に取ってあげく試着するという一連の流れが極めて困難なことと感じられるのだ。おしゃれメゾンのお洋服ってイメージを買う、ってところがあると思うんだけど、そのおしゃれメゾンに攻め込むための、互角のイメージを備えた武装が手持ちのワードローブにない。そのためにおしゃれメゾンの敷居がひどく高く感じてしまう。それで結局必要な服のために自分の「身の丈にあった」お店をぐるぐるすることになっちゃう。結局イケてる服はすでにイケてる服を着てるひとしか入手できないのではないか。

ああデパートメント・ストアでお洋服買いたいな、「今からイメージを買います予算は一応あります」バッジが2階のインフォメーションのところでもらえて、それつけたら店員さんも「あ、今はイケてないけどイケてるイメージを買いにいらっしゃったのね☆」ってわかってくれてちょっと遠巻きに生暖かく見守ってくれたらいいな。あるいはインフォメーションで欲しいアイテムとそのイメージ、色、質感とあと予算を伝えると、「それならこのメゾンのこのアイテムがおすすめです☆」っておすすめしてくれて(このとき絶対インフォメーションのひとは(その予算でそのアイテムはないない〜!って対応にならないでほしいな、だって一般人は業界の常識わからないんだもの…)「いまからイメージを買いにお客様おひとり向かわれます☆」ってそのメゾンにお電話してくださるサービスがあればよいな。でもって店員さんはやっぱりちょっと遠巻きに生暖かく見守ってくれたらいいな。…慕情デパートメント。

というよりひとになんとかしてもらおうという気持ちしかない文章になってしまった(美輪さんの教えに背いてる)、自分で打てる対策としては、まずアウトレットにいっていちばんおしゃれっぽいものを買ってそれからデパートメント・ストアに行こう。ハイ・ヒールを履いて行こう。