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「考えたこと」を文字にしようとこころみるブログです/宝塚の話が多めです/でも興味はひろく/観た映画の話もしたいです/パンドラの箱はもうあけてあった

<内心>限界について(2013年8月)

配偶者等からDV等の被害に遭ったひとが、その後さらに危害を加えられないよう、取りうる法的手段のひとつとして、接近禁止命令等各種保護命令発令の申し立てがある(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律10条)。

この命令は配偶者の一方が地裁に申し立てるもので、これまでDV被害にあってきたことおよび今後も危害を加えられる恐れのあることが認められることで、加害者側の配偶者に対する発令にいたる。

地裁からこの命令が出されたのに、これに反して配偶者に近付いたりすると、刑事罰(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金)の対象になる。

 

とはいえ、刑事罰なんか気にしない配偶者が、とにかく今までDVしてきた相手に対して執着し命令を無視して子どもをさらいにきたり家に火をつけたりあげく殺しにやってくるかもしれない。そう考えるといったんDV被害者になってしまったひとは、保護命令の上に安寧することなどできない。もしかしたら相手が死ぬまで逃げ続けなくちゃいけないかもしれない。でもずっと引きこもっている訳にはいかないし子どもがいれば一人で学校にも通ったりするわけで、とりあえずどうしようもないままずっとびくびくしていなければならないことになる。

この「不安」に関して法律はほんとに頼りないよね。家庭に関する問題の法律相談の授業がはじまるけれど、この「不安」を訴えられたらどう返答すればいいのでしょう。 精神の健康が当然に重視されている世界に暮らしている以上、そういう質問は法律相談の場でもでてくるだろうし(あ、これは法律相談だから、法律でできること以外は聞いちゃだめだよね〜♩とは絶対ならないよね)。

法律の勉強をしているとどうしてもあらゆる場面で法律による線引きがはいるというか、法律に光を当てたものの見方になってしまうけれど、多分世の中全体ははそんなふうにはなっていない。もっと混沌としている。そこに無理にものさしをあてているだけだ。 うう。大学1回の時のもやもやが逆の方向から噴出してる。逆回転(あまちゃんと水口さんていう展開は今後あるんですか?)。

 

先日5年ぶりくらいに市立図書館に行ったら、「法律・離婚問題」の棚には「後悔しない離婚」みたいなエッセイ本しかなかった。 高校生のときわたしが知識を摂取するために行く場所は学校とこの図書館くらいだったのに、当時とはちがってとても小さく薄暗く見えた。 この環境で育って法学部行っとこってならないな〜。法そのものを認識していなかったのはわたしもその環境もだった。 再び逆回転。