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「考えたこと」を文字にしようとこころみるブログです/宝塚の話が多めです/でも興味はひろく/観た映画の話もしたいです/パンドラの箱はもうあけてあった

<サーカス>オーヴォを観にいく

(想像してください)たわむひもの上、一輪車のサドルに頭をのせ、逆立ちの姿勢のままペダルを手でこぐひとがでてきた。

 

意味が分からなかった。

(ご協力ありがとう)

まず、①普通に一輪車に乗るのだって結構難しいと思われる。小学生のとき練習したけど、どうしても手がはなせなくて結局乗れないままだった。さらに②一輪車の上で逆立ちの姿勢をとることはより難しいだろう。わたしはそもそも逆立ちもできないし、一輪車の上で逆立ちは安定感に欠け、よりバランスを採る事が困難になると思われる。その上③ほそいひもの上で一輪車にのるのも難しいはず。平均台ですらふらつくのに。

一輪車乗れないし逆立ちもできないし平均台でも怖いという人生経験(?)を得た現状にあってこそ、ニンゲンスゴイと素直に思えるそんなオーヴォでした。小さい頃もサーカス連れて行ってもらったことあるけど空中ブランコ以外はわたしもできるって思ってた気がする。というわけで三つ子の魂形成期における経験はもちろん大切だが、老化の一途をたどる他ない今のわたしにおいてさえ見て聞いてすることは大切だと感じたし自らの経験がそれを助けてさらに学ぶところが多かった。今の女性の平均年齢は86歳らしいから、今後蓄積されていくであろう経験の層・そこから期待される効果は重厚かつ甚大なものになるだろう。ビバラビダ。

 

またオーヴォは当日飛び込みで観に行く事になったので、ゴージャスなサーカスという認識しかなかったけれど、幼いころ見たそれの持つあの何となくうら寂しい感じとは全く異なっていて、一人一人はアーティストであるという印象。というのも最後に団員が挨拶していくところがある(宝塚でいうパレードに近い)。また何となくさみしそうな「猛獣」は出てこないし照明や装置も凝った舞台のそれである。しかも何となく深い気がするストーリーじたて(卵をもってほかの世界からやってきたフォーリナーとは別の、もともとあの世界に属していたひとが卵(すべてがはじまるところ)を背負ってたのは、また新たな旅人が生まれ別の世界・知らない人たちと出会うということだと思う)でもある。

サーカスのあり方も変わっていってるのね。シルクドソレイユ自身にとどまらず、サーカスそのものの印象がこれを受けて変わっていけば、観たいひとももっと増えるのではないかと思いました。